専門性の高い職業、プログラマ。その年収実態は?

プログラマの価値とは?【年収エンジン】

実際いくら稼いでる?プログラマの年収実態に迫る! キャッチコピー 特集:プログラマは過酷な仕事なのか

プログラマの平均年収

プログラマの平均年収 プログラマの平均年収
平成25年にプログラマの平均年収を、厚生労働省が抽出調査した結果、平均年収は436万円でした。この436万円の年収のイメージは、平均月収でいうと31万円、平均時給でいうと1708円であり、年収に含まれてカウントされていますが、年間平均ボーナスが67万円支給された平均年収436万円という結果です。
実際の調査対象は、労働者数82100人、男女の割合が男性83.1%、女性16.9%というプログラマの方を任意に抽出してご協力頂き 調査した結果であり、平均年齢32.2才、平均勤続年数7.6年、総労働時間 1月180時間という非常に長時間の仕事によりなしえた見返りです。男女割合等のデータは、たまたま抽出されたプログラマの方の男女の割合であり、IT業界全体のプログラマの男女割合ではない事にご注意下さい。
また、男女で能力の差のつかない仕事だと思いますが、平均年齢などの条件の違いから、男女別で年収を比べてみると、男性プログラマの平均年収が448万円で、女性プログラマの平均年収が375万円であることが分かります。

その推移

平成13年から平成25年までの平均年収の推移ですが、一言でいって、400万円を行ったり来たりの状況であり、ここ10年はほとんど変化していません。具体的な平均年収は、平成13年413万円から始まって、その後404万円、412万円、412万円、432万円、407万円、401万円、399万円、377万円、420万円、433万円、419万円、となり、最後は先程説明させて頂いた通り、平成25年が436万円となっています。
平均月収の平成13年から平成25年までの推移についても、平均年収の推移同様、ここ10年はほとんど変化がありません。具体的な平均月収は、平成13年29万円から始まって、その後、28万円、29万円、29万円、30万円、29万円、29万円、29万円、27万円、29万円、31万円、31万円となり、最後は、先程説明させて頂いた通り、平成25年が31万円となっています。
さらに、同じ様な傾向が平均時給の平成13年から平成25年までの推移についても見られており、ここ10年はほとんど変化がありません。具体的な平均時給は平成13年1524円から始まって、その後1551円、1568円、1605円、1700円、1576円、1570円、1591円、1508円、1647円、1762円、1718円となり、平成25年が1708円となっています。
つまり、平均年収、平均月収、平均時給ともに、この10年間はほどんど同じ状況が続いているということです。

まとめ

日本では、情報システムの設計、構築、運用に従事するシステムエンジニアと単純にプログラムを構成するプログラマは区別されています。一方、アメリカでは、日本でいうシステムエンジニアが行う 情報システムの設計、構築、運用からプログラムの構成まで、全てプログラマが実施しています。プログラマの仕事は、論理的な発想が要求され、少しの失敗でもバグにつながるため、緻密さや繊細さ、辛抱強さが要求される高度な専門知識が必要な職業であり、その対価としての平均年収がここ10年ほとんど増加していないという実情は、日本のプログラマがあまりにも過小評価されているといえると思います。
ちなみに、アメリカでは日本の約2倍以上の平均年収を得ており、アメリカの大学教授の平均年収を上回っています。また、最近は、インドなど海外から人件費の安いプログラマを採用して、人件費を抑制しようとする日本の企業もあるため、日本のプログラマの労働環境の先行きは依然として暗く、厳しい状況が続く可能性が高いと思います。

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